高知オンライン句会
高知オンライン句会について
イベント『あつまりや!やっぱり俳句は楽しいき』は、「高知オンライン句会」がきっかけとなって企画されました。
2019年に開催された【カーニバル00in高知】で俳句講座を担当した平山雄一と北大路翼が、ひろめ市場に設けられた「おきゃく」の席で高知在住のグラント一家と隣り合わせたことが発端でした。その場で始まった即席句会はおおいに盛り上がり、その後、「高知オンライン句会」がスタートしたのです。
偶然の出会いから生まれた今回のイベントは、運命としか言いようがありません。タイトルの『あつまりや!やっぱり俳句は楽しいき』は、最年少メンバーのひとり、グラント花さんが「おきゃく」句会で感じたことをそのまま名付けてくれました。
ここに「高知オンライン句会」のメンバーたちの代表句を紹介します。2年間にわたってZOOMをつうじて交わされた俳句の記録を楽しんでください。
みんな「俳句の自由」を思いっきり楽しんでます。そして、あなたも気軽に俳句を詠んでみてください。きっと世界が変わりますよ。
(講師 平山雄一)
花
こんにちは1年ぶりのせん風機(季語:扇風機 夏)
やっかみも虹に変えてく花の手で(季語:虹 夏)
諒
特大のシマアジ釣るなり初桜(季語:初桜 春)
母の日が故に素直になれぬ夜(季語:母の日 夏)
愛
お母さんアイス買うまで動かない(季語:アイスクリーム 夏)
ICUにも逢いにくる満月光(季語:満月 秋)
美佳
黄昏(たそがれ)に揺れるアイリス土讃線(季語:アイリス 夏)
色あせたクリームソーダと帯屋町(季語:ソーダ水 夏)
真由子
かたつむり左巻き雨ただ静か(季語:かたつむり 夏)
夜道行く影なき道に月さがす(季語:月 秋)
陽斗
伸び悩むつくしの声の聞こえけり(季語:つくし 春)
雨粒が紫陽花(あじさい)の上落ちるまで(季語:紫陽花 あじさい 夏)
翼
土筆(つくし)だけ雲の行方を知ってゐる(季語:土筆 春)
ふるさとの遠くなりたる餅の焦げ(季語:餅 もち 冬)
雄一
アイリスや好きなサンダル履きたくなる(季語:アイリス 夏)
文旦の剥きたる皮の重さかな(季語:文旦 秋)